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~安全・安心へのこだわり~

株式会社ワールドコマースでは、創業当時から「安全・安心な牛肉を届けること」にこだわり、検査や生産体制づくりにも取り組んでまいりました。
代表の宮谷に、食の安全・安心についてのこだわりを聞きました。

食の提供者として、フェアで誠実でありたい

食の提供者として、フェアで誠実でありたい

私が食品業界に入った当時、日本でも農薬や土壌汚染が原因で農産物を介して人体へ影響を与えるという事件が多く発生し、「食の安全」という点についてこだわりを持って仕事に取り組んできました。

現在は地質改良や法規制、また世界的なオーガニック・有機農法といったトレンドから、大分改善はされたものの消費者へのデータ提供や数値の公開については食品の種類や業界によってまちまちです。
そういった「これは開示できるけど、ここは開示しない」という態度は、食に携わる者としてフェアではないのではないかと常々思っています。
食物の中に含まれる物質は長い年月をかけて人体に蓄積されていくこともあるため、いつどんな形で影響が出るのかは長いスパンでデータを取らねば分からないことが多いのです。

ですから、私たちワールドコマースは「安全・安心な牛肉を選定すること」「どんな過程や生産者を経て育てられ、運ばれてくるのか開示すること」に加えて、厳重な管理の元に日本へ届いた後も独自で牛肉の検査を行い、データの可視化に努めています。
今のところ、影響が出るかどうか分からない物質でもデータを取っておくことで、将来に何か分かることがあるかもしれない。現在・未来の世代に対して責任を持つ第一歩になるのではないかと思っています。

オーストラリアの畜産に対するカルチャーを変える

オーストラリアの畜産に対するカルチャーを変える

オーストラリアで自社ブランド牛を育てることとなったきっかけは全くの偶然からでした。現地に和牛の血統が受け継がれているという情報があり、牛の専門家・飼料の専門家と共に、オーストラリアで牛の生産に取り組めないかと見に行ったのです。

当時アメリカでは収穫量を多く・生産性を高くするために品種改良された飼料が多く使われており、その影響について議論されないままでいるのは少し疑問を持っていました。オーストラリアを訪れた20数年前は、まだまだ素朴な畜産が残っていました。自然のままに牛が育つ環境と豊かな土壌があり、そこに和牛の血統を受け継ぐ牛が飼育されており、この環境ならばと取り組んだのが自社ブランド牛の「Australian Black Platinum」の始まりです。
牛の良し悪しは「血統・肥育技術・飼料と水」の3要素で決まります。日本であれば長い年月をかけてよい血統が管理されているので、技術や飼料がある程度の水準であれば美味い牛肉を生産するのはそれほど難しくはありません。
またオーストラリアは生産した牛肉の半数近くを輸出する、牛肉の輸出国です。世界中に牛肉をお届けする一方で、商品である牛肉の安全品質を守るため、衛生管理や検疫に国を挙げて取り組んでいます。そのおかげでBSEの発生していない、世界で唯一の「安全国」として認定されています(2017年現在)。

ですから、私たちワールドコマースは「安全・安心な牛肉を選定すること」「どんな過程や生産者を経て育てられ、運ばれてくるのか開示すること」に加えて、厳重な管理の元に日本へ届いた後も独自で牛肉の検査を行い、データの可視化に努めています。
今のところ、影響が出るかどうか分からない物質でもデータを取っておくことで、将来に何か分かることがあるかもしれない。現在・未来の世代に対して責任を持つ第一歩になるのではないかと思っています。

現地パッカーとの協力

オーストラリアで育てた牛は生産農家からパッカーへと引き渡され、牛肉になります。(※アメリカやカナダでは、と畜・解体を始め飼育から加工まで食肉に関わる様々な業務を行う企業をミート・パッカーと呼びます。)

オーストラリアでは「パッカーに依頼して肉に加工する」という考え方で、肉は生産者のものです。また牛をと畜するうえで出てくるオファル(肉以外の副産物。日本でいうホルモンが代表部位)も、牛の育成農家が優先的に買い戻すことができます。
ですので、パッカー自身が生育から加工・販売まで食肉に関する業務を幅広く手掛けていることも多いです。
パッカーは預かった商品を衛生的にかつ効率的にと畜し、生産者の要望に応じてパッケージングします。衛生的で安全な食肉を手に入れるためには、高い技術を持ったパッカーとの協力関係が必要不可欠です。

弊社の特色であるチルド空輸便でお届けする商品については、現地の大手スーパーの精肉部門を任されているパッカーに委託し、弊社専用のオファルルーム(ホルモンを部位ごとにさばく専用スペース)まで設けてもらって、衛生的で安全な加工を行っています。
そのほかのブランドも実績あるパッカーの元、衛生的にと畜・解体された牛肉を仕入れています。また加工費用についても現地で行うことで、日本よりコストを抑えることができます。オーストラリアでは生産から直接携わることで、コストを抑えつつ安全な肉・新鮮なホルモンを入手できるのです。

弊社では現地の大手パッカーで、食肉の生産・管理プログラムを独自で構築した「セキュリティ・フーズ社」と業務提携し、生産農家から手元に届くまで商品の記録をたどれるシステムを採用しています。安全で安心な食肉を信頼できる生産者から仕入れること、信頼の根拠となるデータの可視化に取り組み、今後とも最大限努力してまいります。

代表者履歴

昭和20年
4月3日生
昭和39年
株式会社 日畜 入社
昭和48年
同社退社
昭和49年
ワールドミート株式会社設立代表就任
平成5年
同社パートナーシップ解消・清算
平成5年
ワールドコマース株式会社設立代表就任